《11月》　TEAM　ROBERTS！　【オーストラリア】

今回は私が住んでいる家の持ち主のジム・ロバーツについてレポートします。
最初にオーストラリアに来て、家の持ち主は現在シンガポールに行っているから好きに使っていいよと言われていました。
家には様々な賞状があったりして、JIM　ROBERTSと書いてあります。

いったい家の持ち主はどんな人なのだろうと思いながらも、日々の生活に追われて一人で40日近く暮らしていました。
40日近く過ごしていたところで、家では誰とも話すことなく一人で張り詰めていた部分もあったこともあり、少し寂しいなとも思っていました。
そこでアジア・パシフィックのジェイソン副社長から、『アジア・パシフィック・カンファレンスがあるから家の持ち主が帰ってくる』と言われました。
正直37歳でしかも海外で同居することは夢にも思っていなかったので大丈夫かなと思ってしまいました。
一人で好き勝手に住んでいたけれど使い方や迷惑を掛けていないだろうかと心配にもなりました。
そしてついにジムと出会う日がきました。
 

 

最初に自己紹介をして、さて何を話そうかと思ったところでジムから、
『My house is your house!』と言われました。
えっ！！と正直思いました。
そんな発想は私にはまったくなかったので本当に驚いたのと感動しました。
また今まで困ったことがないかや寂しい思いをしていたに違いないということや、家族ときちんと連絡を取れているのか、困ったことがないかなどを聞いてくれました。
また互いの家族構成や今までの歩みを語り合うことになりました。
ジムがインターネットで私のことを調べてみなさいと言うので二人でパソコンを見ました。

1992年～2000年のFIFAフットサルワールドカップに、オーストラリア代表監督として、3回出場。
世界で3回出場したことがある監督は世界に現在4人しかいない。
またACTスポーツハウスの社長となり、オーストラリア州と区別地域のスポーツ業界最高峰のACT SPORTへと成長させた。
2000年に活動が認められオーストラリア・スポーツメダルを受賞。
同年に世界中のフットサルの発展に寄与したCBFS（ブラジルフットサル連合）の功績賞を受賞。
2010年にACTスポーツと、ACTサッカー連盟に殿堂入りした。
簡単に纏めただけでも功績のすごさが分かるオーストラリアのフットサル界の伝説の人物でした。
家やキャンベラ大学の中にも名前や写真があったのは納得できます。

その日から一緒に生活することになりました。
堅苦しいことは何も言わずに常日頃から、この家はあなたの家だから最大限くつろぎなさいと毎回言ってくれています。
一緒にご飯を食べたり、家に帰ると帰りを待ってくれてくれて、1日の出来事をお互い話すようになったり、フットサルの試合をみたりと仕事以外にも楽しみもできてきました。

アジア・パシフィック・カンファレンスに出席すると言っているので理由を聞くと、息子のPJがシンガポールでクーバー・コーチングのライセンシーとして活動しているのを、アドバイザーとしてサポートしていることと、クーバーのFUTSALプログラムに多少アドバイスをしたと教えてくれました。
クーバーのフットサル・プログラムに助言した人物と一緒に過ごせるとは思わなかったので色々と国際試合を見ながら話を聞いてみました。
世界のフットサルを見渡しても戦術の書籍や指導方法はあるが、技術向上の指導方法はあまり無いということを教えてくれました。
あまりフットサルのことは分からないと言うと、戦術は後で勉強するとして、ゲームの中で個人の技術に焦点を当てて一緒に見ようと言ってくれてアドバイスをしてくれました。
すると起きている問題がサッカーで起きていることと同じで、個人技が向上すればより、チームが良くなるという、クーバー・コーチングの理念とマッチすることを教えてくれました。
具体的にはボールマスタリーや、1対1の動き、レシーブ＆パス、フィニッシュ、グループプレーについての大切さを教えてくれました。
まさにクーバーの選手育成ピラミッドとマッチしていたことに私は驚きました。
このプログラムがあれば、よりフットサルのゲームの質を向上できるとジムから言われて、私もその通りだと思い、日本に戻ったらいつか必ず実行してみようと思いました。